子供、ツツジを吸うのは危険だぞ & 野草うんまい

子供が食べられる野草に興味を持ったので、食べられる野草図鑑を買ってみた。携帯できるサイズなので、それをもって散歩も楽しい。

 

子供のころ祖父母と同居していたお陰で、私は結構野草を食べた経験がある。ツクシ、ノビル、イタドリ(祖父はスカンポと呼んでいた)。ツクシは甘辛く炒めて佃煮みたいにして食べたし、ノビルは茹でて、酢味噌か何かにつけて食べた。スカンポを見つけると、祖父は骨髄反射のようにむしって、皮をむいて、口に放り込んでいた。さながら駄菓子のように。祖父(明治末の生まれ)の時代には、普通におやつだったんだろうなあ。

 

娘が食べられる野草に興味を持って、一緒に歩いていて思い出した。私も彼女と同じ小学一年生になったとき、なぜか周囲の草花の「食べられる」に興奮し、はまりすぎた思い出がある。

 

当時町に住んでいて、それほど植生豊かではなかったけれど、町のあちこちにある小さな花壇にはツツジが咲いていた。

 

上級生だったか同級生だったか、誰かがその蜜の味を教えてくれ、それから夢中でツツジの蜜を吸った。公の花壇だっちっつうの。

 

小腹がすいたらスニッカーズならぬツツジ、の発想で、自分で手軽に小腹が満たせる満足感があった。公の花壇なんですけどね。

 

今調べてみると、ツツジ科の花で毒を持つものがあるらしい。子供が混同して毒を吸うと危険なので、ツツジを吸う事自体注意喚起する文章があった。あまり、というか確実にお勧めしない。

 

tuzuru.net

 

小学校2年で引っ越した。ものすごく植生豊な田舎に越したのだけれど、そこでまた誰かが蜜の味がする植物を探し出した。それを下校時複数で無数で吸っていたとき、おそらくその木の持ち主のおじさんがやってきて、言った。

「これ、何度か吸ってる?吸うと強い毒だよ。」

私たちはアホなので、誰かの財産を無断で傷つけているなんて意識がなく

「あまいよ」「あまいのに」

と罪を暴露。しかしおじさんは、罪をとがめるでもなく、ただただ、本当に毒だと言う。

 

かくしてアホな小学生だった私たちも、心の片隅には「美味しいけど、本当に毒だったら…」という怖れが植え付き、その後口にすることはほぼ…(まだ口にするアホはいたが)なくなったのでした。

 

そして少し成長して、知るわけです。あの毒といわれた木は「馬酔木(アセビ)」で、マジでシャレにならない毒らしいと。

 

wanchan.jp

 

ものすごく危険な毒のようです。そのわりに毒性を感じずに生活していたように思うのですが…一体どういう事なのだろう。確実にどっか蝕まれていたかも知れません。あるいは蝕まれているのかも知れません。後勝手に手折って、おじさんを疑って、ごめんなさい。

 

そんな周囲に迷惑な思い出が記憶の隅から蘇り、そうだ私も子供のころ、なぜか植物をよくも知らない、年端もいかぬ友人達の「甘いらしい」の一言で、口にしていたなあと思い出した。

 

我が子はサバイバルの本も大好きだ。私は娘くらいのころ、大人禁制の秘密基地づくりに没頭した。小学校1年生くらいって、体の発達が整ってきて、自分たちで暮らす、暮らせる、自分の手で空腹を満たす、という本能が発動する時期なのかなあ?などと考えてみたりした。

 

娘にすっかり触発され、最近私は野草を食っている。一応はきちんと調べて。昨日はカラスノエンドウスクランブルエッグを娘が作り、まず私が生贄にさせられて、食べた。これが予想外に美味しく、滋養がありそうで、星5つ。

 

今日はタンポポの葉と、カラスノエンドウを、ミートソースで炒めてパスタにあえてみた。癖と癖があまりかみ合わず、素材のよさが生かされず。星3つ。

 

カラスノエンドウは癖がなく、葉も花も実も食べられる。茎も食べられるが、ちょっと筋っぽい。かき揚げにしたら、絶対うまいと思う。ただ、アブラムシが付いている事が多く、ぬるま湯に何度も晒すとよいらしい。たぶん私は1日目、アブラムシ数匹食ったと思う(火にかけたけど)。

 

タンポポは見るからに苦そうだったので、塩ゆでする下処理をしてみた。日陰の柔らかそうなタンポポだったが、後味に少し苦味がある。でも思ったより全然えぐく無い。あれ、私普通に常備菜として取り入れようかしら、と思った位だ。

 

タンポポは花も茎もいけるらしいので、この苦みだったら、花とマーマレードを混ぜたら、美味しいかな…?などと考えている。なぜかほのかに肉っぽい風味があり、ニンニクと肉料理も面白いかも、などと思っている。

 

野草を食べることって、なぜか一定の熱烈なファンがいるらしい。職場で野草を食った話をしたら、同僚2人が食いついてきた。カラスノエンドウはうまいとか、フキノトウを沢山もらったとか。

 

春は植物がまだ柔らかく、きっと山菜が美味しい季節。食べられる植物を齧っていらい、私は道々の雑草が八百屋の軒先のように感じられて、しかもタダときたもんで(何より大好きなタダ!)、唾液がとまらない。

 

今日街路樹の根本にハコベが群生しているのを見て、本当に唾液が止まらなかった。だけどきっと、犬のおしっこ…。

 

植物図鑑によると、食べられるがちょっと毒があるので茹でろとか、食べられるがお腹が下りやすいとか、妊婦さんはさけてください、などの記述がある。また、「おいしいけれどトリカブトに姿が似ているので、見分けが難しい」とか「毒のある植物との区別は、ネギ臭の有無」とか「周囲に毒のある植物が生えている事が多い」とか、危険も沢山あるらしい。

 

このエントリを読まれて、命を縮められませんように。食べるなら、しっかり調べてくださいね。