ゆっくりと、はっきりとした声で、要点をしぼって、指示をする。

woman.excite.co.jp

 

とある子がいるとします…。個別に、興味のある教材を出すと、習っていない所すらすらすら解く。かえって習っているところの演習は、飽きて、集中できない。世が世なら、天才なんだろうなという感じもします。

 

集団指導になると、気が散ってしまいがち。自分の思いついた事をずっと話してしまったり、視覚的な刺激に敏感なようで、テキストの挿絵について話しだしたりします。大抵狙いとは違うことに興味を引かれてしまう。

 

小学一年生の初日、隣の子に話しかけすぎたせいで、翌日から最前列に一人だけ移動させられた経緯を持つ大人、我が家の旦那に聞いたところ、

「今、俺の思いついたこの光輝くアイディアを誰かに話さねば!と思うんだよね。メモを取らせるといいかも。案外自分の考えをメモにまとめるって難しいし、要点をメモに取るって汎用性があるし。後でメモに従って話す時間をあげればいいんじゃない?」

というアドバイスが。

 

実際子供にメモ用紙を渡してみたのですが、やはりメモにまとめるのは難しそう。たぶん自分の考えをまとめたくて、壁打ちのように、人に話すんでしょうね。昔アウトラインプロセッサを旦那が見たとき、喜んでいたのを思い出します。

アウトラインプロセッサ - Wikipedia

どんどんアイディアが出る、それをとりあえずどんどん構造的にしていける、らしいです。

 

考えてみれば、我が子もそうですが(これは発達途中だからか、その発達途中が残っちゃうのか謎ですが)、話の途中のキーワードに反応し、そこから枝分かれして会話が続くことがあります。思考もそうだとすると、これはまとめるのが大変そう。

 

集団指導がなかなか難しい。もしかしたら2学年くらい上の集団に入れて、適当について来てね、というやり方であれば、かえって情報の新鮮さから頑張れるのかも知れません。同じ学年の集団では、気が散ってしまう様子。退屈しているなら、理解は十分かといえば、そうでもない。興味のある範囲の理解は、十分なようですが。

 

で、同僚と相談した結果、初歩ですが、地味にワタシが苦手とする方法を模索しました。とにかく指示はゆっくりと。そしてはっきりと。一度でびしっと。…男性の先生とか得意そう。最初に張り付けたリンクの先生を目指したような指導方法です。

 

これが、割と、予想以上に良かった気がする。リンクの記事はアスペルガー症候群のお子さんですが、私の見ている子は全くタイプの違うお子さん。だけれど、あ、これまでの教え方では、可哀そうに、この子は案外情報を精査してキャッチする力が、まだ幼かったんだったんだな、と反省させられました。

 

発達障害というと、言葉が強いですが、自分が思うに、その子の第一印象からは見えにくい、凸凹の発達がある、という事かと。発達というとこれも言葉が強いですが、その子のぱっと見の印象では測りづらい幼さが、その子の中にはある、という事かな、と思ったりする事があります。

 

そう考えると、幼稚園や保育園の小さい子を教えるベテランの先生や、小学校一年生のはじめを教える経験豊かな先生のように、注目させてから、ゆっくり、はっきり、丁寧に、板書をして字からも手順を説明すると、ユニバーサルに分かりやすいと考えられる。幼稚園の先生なんか、この方法があらゆる子にいいかは別にして、「お集まり」といって、集会に集まったり、朝の会に集まるとき、みんなが静かに先生に注目するまで、手遊びを繰り返したりしますよね。あれは何だろう。面白いな。

 

学校の連絡って、結構理解するのに難易度が高いと思います。

 

「はい、静かに。避難訓練が午前中あります。アナウンスがあったら、…指示に従ってください。後、先日配布したプリントがまだ未提出な人がいますよ。まだ提出していない人は、もう一回出すので、先生のところに来てください。学活の後ね。」

 

難易度高そうです。

 

「(板書)今日の連絡

 1. 1時間目 避難訓練       放送に従います

 2. ピンクのプリント未提出の人へ  もう一度配布します

はい。2つ連絡があります。一つ目(指さしながら)、(間)一時間目の途中、避難訓練があります。放送がありますので、よく聞いて、行動をしましょう。(間)2つ目(指さしながら)(間)、先日配布したこのプリント、まだ提出していない人はいますか?手を挙げて下さい。(自分も挙手して視覚的に手本を見せる 間)今手を挙げた人、もう一度配布します。朝学活のあいさつが終ったら、前に来て下さい。」

 

ちっとは理解しやすそう…?

 

さらにワタクシ語りで申し訳ないのですが、私はイレギュラーな予定の場合、細かいことが非常に気になります。避難訓練の場合、上履きのままでいいんだっけ。並ぶのは背の順だっけ、バラバラだっけ、出席番号順だっけ。プリントって何だっけ。私は出したっけ。もし時間があったら、きちんと質問タイムがあるといいのかなあと。

 

さらに、大人から質問をしてもいいかもしれません。

「では質問です。避難訓練の放送があったら、まず何をすべきでしょうか?」

活発な子があれこれ答えてくれ、その友達の情報で、私のような細かいことが気になる子も、情報を補てんできるかも…。

 

案外、一度に人から人に教えられること、伝えられることって、少ないのかも知れません。教えなきゃいけないこと、連絡しなきゃいけないことが本当に多いので、矢継ぎ早になるけれど、例えば1時間に3つ、教えられたら御の字だなと、最初から要点を絞ることって、大事かもしれないなあと、自分の多大な反省を踏まえて、思っています。

 

言い訳すると、小学校一年の内容って、ゆっくりはっきり教えられるくらいの分量だし、内容に思うんですが、学年が上がるにつれ、結構規則がファジーになっていったり、教えなきゃいけない情報も多くなるんですよね。これも、情報の精査が難しい子には酷なのかも知れないと、ふと予測します。

 

ただ、どんどん細かくある種マニアックになっていく学習内容や連絡も、情報の階層を作って伝えることって大事だな、と思います。よく、子供の科学絵本で、絵本の内容は平易だけれど、「保護者の方へ」と、小さい文字で細かい情報があったりしませんか‥。そういう情報の強弱を上手く伝えられるように、なりたいなあ…と思います。

 

考えてみれば、自分の考えの要点をメモにとり、階層化することが難しいのなら、いわんや人の思考回路をそのままうつした授業をや、ですよね。