やわらかい ぱん

マジカルバナナ。バナナと言ったら黄色。…黄色といったらバナナ。…バナナと言ったら黄色!黄色といったらバナナ!!バナナといったら黄色!!!(腕が上げられないのに腕を上げないとできない活動で憤る筋ジスの先輩2人の怒涛の時間の潰し方)

母の日のスピナーリング

発達障害支援のアクセサリーで、スピナーリングっていうのがあるそうで。手持無沙汰だったり、不安が強いときに、クルクルと回るギミックの指輪をみにつけ、クルクルクルクル回すことで、多少解消する、という狙いみたいです。もともとその目的でなく、スピナーリングってあるみたいですけどね。シルバーブランドのクロムハーツにもあります。

 

私、もともと緊張が上がる場面では、指輪をいじる、回す癖があるんです。そのため、物心ついたころからシルバーリングを買い続け、家には10は同じような、やや幅広であまり重くない指輪があります。毎回、無駄遣いしているな…と自己嫌悪するのですが。

 

ただ、どこかに初めて仕事で赴くとか、初めての人に責任ある立場で会うとか、緊張がぐっと上がる場面では指輪をつけたくなり、しっくりくる指輪がないと、ネットや店頭で指輪を探すことにかなり時間を割きます。

 

もう年齢的に、これは一時の見通しのなさから来るパニックだとも知っているので、必死になって指輪を探すことに時間は割くものの、実際に購入には至らなくもなってきました。

 

自分が結局気に入った指輪は2つ。ハリウッドランチマーケットで以前売られていた、スターバンドのリング(裏面がつるつるで超気持ちいい)と、セルティックアーツとかいうごついシルバーブランドの(A&G系列)一番安いリングです。こちらも裏がつるつるで、感触がいい。ただごっつくて、指に当たる部分が痛いのですが…。

 

初任給でクロムハーツのクロスバンドリングも購入しました。本当最高にめちゃくちゃ恰好いい…とほれぼれするものの、重すぎて身に付きませんでした。あれはハーレーとか乗るおじさんのごっつい手だから、何とか収まるような…(個人的イメージ)。

 

母の日が近いということで、旦那が「何か欲しいものない?」と聞いてくれました。正直私はいっつもデフォルトで「オシャレしたい」とか「季節にあった服を楽しみたい」とか発想できる健康さに手が届かず、「便秘症を治したい」とか「子供に邪魔されずにあと5時間余計に眠りたい」とか「むくんだ足をどうにかしたい」とか生体的な欲求のあたりをうろうろしているため、いつもこれといって欲しいものが浮かびません。

 

いつも、「別にいらないよ」になるのですが、今回はっと思いつきました。

「スピナーリングが欲しい。発達障害者向けに作られたっていう。」

 

小さい頃は指しゃぶりが抜けず、親が随分心配しました。スヌーピーライナスの毛布的なものもあり、いつも旅行や遠出の際はカバンに入れてもらっていました。言い換えると、それさえあれば何の緊張もなく、緊張する穴に蓋がされているような状況で、割と何でもぼけーっと乗り越えられました。今はさすがに使用しませんし、指しゃぶりも直りましたが。

 

ただ、時々緊張が上がると、指輪が欲しくなるのは、その名残りなんだろうなと自覚しています。なので、せっかくなら、しっかり支援目的で作られた発達障害者向けのスピナーリングを1つ試してみたい、と。

 

お値段は2800円、ステンレス製です。実はこれだけシルバーアクセを付けたせいでしょうか、金属アレルギーを発症しており、スピナーリングはどうしても幅広なので、シルバーだと汗をかき、かぶれます。ステンレス製だから安く、アレルギー的にも有り難い。というわけで、アマゾンで購入してもらいました。

 

 

ところで旦那はADHD傾向の強い人です。…というか本人その気なら、診断が下るようにも思うのですが、大学でも勉強しており、現在は支援する側で、今更感もあるんでしょう、特に診断はもらっていません。まあ、アマゾンで余計なサイズをポチってしまって、それが先に届くわけです。

 

さすがに25号の指輪はぶかぶかすぎて使えず、旦那はショボーンとしながら返品手続きを始めました。こういう失敗あとのフォローの知識や馬力はすごいです。

 

「せっかくだから自分で使ったらいいじゃん。会議の時とか、さかむけむしったり、カサブタ剥いで血を出したりしているんでしょ。」

旦那は座ってじっと(あんまり実りのない…)話を聞く会議のとき、手持無沙汰からか色々ひっかき、カサブタが剥げて出血をしたりしています。ちなみに職場は衛生的に良くない場所らしく、以前小さなケガからばい菌が入り、それで脚がパンパンに腫れ、入院、病休、車いす生活を送ったこともあり、あまりあちこち引っ搔いて欲しくないのです。

 

誤って届いたスピナーリングは、旦那が付けてみると親指にジャストフィット。

シャー… シャー… シャー… シャー…

無心でスピナーを回す旦那。だんだんニコニコしてきます。

「いいわ、これ。あら、いいわ。ギターを引っ掻いて音を出すみたいで、暴力性が昇華される気分。」

 

シャー… シャー… シャー… シャー…

昨日はあちこちで音が聞こえ、笑ってしまいました。

 

その後私にも希望していたスピナーリングが届きました。私も、何をするでもないんですが、何か考え事をするとき、しかもそれが深い集中ではなく、やや浅めで考えるときなど、無意識にくるくるしています(旦那ほど激しく回しません)。

 

ADHD傾向の強い子を教えているとき思ったのですが、この浅い集中状態って保のが難しくて、一番気がそれやすいようにも思います。

 

教えている子供がプリントをやっていて、気がそれ始めたころに、そういう支援のやり方があると知って、わざと手遊びできる簡単なおもちゃを渡してみました。一番オーソドックスな支援としては、気が散るものを周囲に置かない、でしょうが。ある程度は殺風景な部屋なのですが、視覚的に無菌状態のようにしても、今度は脳内の想像の世界に飛ぶことも予測され、あえてちょっとお試しで。

 

渡したのは、マックのハッピーセットのおまけで、押すとピコーンと小さな音のするキノコでした。まあ、集中して遊ぶには、退屈なレベルの玩具ではあります(可愛いんですけどね)。

 

どうなったかというと、ピコピコしばらく押し、それを片手に持ちながら、再びプリントをやっていました(笑)。周囲から見たら、ダラダラやっているように見えるかも知れません。が、玩具なしだと恐らく一気にお喋りが始まり、その日はプリントに戻らないだろうなあが予測され、ダラダラでも、結局時間いっぱいプリントができたので、へえ、意外にいいじゃない、という印象でした。

 

気が散るものを渡さないではなく、適度に気が散るものを渡す、というのもアリみたいですね。それで集中して遊ぶには退屈、というのがミソなのかなあ。

 

イギリスでハンドスピナー(ただただクルクル回る玩具)が流行り、学校持ち込み禁止になったそうですが、いやあ、学校とスピナーは親和性高いでしょうね(苦笑)。

 

というわけで、覚醒状態で

「スピナーリング2800円、超お役立ちでお勧め!!生活が変わります!」

…という程のものじゃないんですが、半分無意識の世界では、これ、実はなかなか優れものに思います。

 

少なくとも旦那は結構意外なことに、飽きやすいあの旦那が、折々指にはめてシャーシャー音を立てており、私も仕事の準備をしながら、印刷を待ちながら、これを打ちながら、くるくる回しています。