やわらかい ぱん

焼き肉はホルモンが好きです。みなさんはどうですか。

卒業とザリガニのお別れ

我が子も進級。そして、仕事でかかわっていた子も進級、卒業です。

 

昔、フルタイムで子供に関わる仕事をしていた時は、この時期が楽しみでもありました。年度が始まると、チームが言葉は悪いですがある意味強制的に組まれ、仕事内容もある程度強制的に担当が決まり、1年はその受動的な環境の中で、良いパフォーマンスをしなければならない。

 

一年に一度、自分の希望を出せるのが、そしてささやかながら反映される可能性のある時期が、この時期だった記憶があります。

 

だけどがっちりとした組織から離れると、この時期は切ないような、幸福なような、どちらにしても感情が揺れる時期です。最近は卒業ソングをいつも口ずさんでいます。そういえば、フルタイム勤務の最後の年に、みんなで練習した曲です。

 

お別れ。話はうってかわって、ザリガニの話です。去年の夏、夏祭りで子供が釣って帰ってきたザリガニ2匹。オスとメスでした。

 

オスの方が、冬あたりからやけに静かで。この子はもしかしたらおじいちゃんかもなあ、と思っていました。大抵隠れ家でじっと過ごしているか、外に出てきて寝ているか。食欲もそんなになく、静かに余生を送っている雰囲気でした。

 

そして昨日、亡くなりました。ザリガニって、甲羅に覆われているので、死んでいてもあんまり分からないんじゃなにか?と危惧していたのですが、一目で分かります。きゅうっと小さく縮まり、なぜか大きなハサミが取れて、落ちていました。とろとろしたフレキシブルな命がすっと消えて、命が繋いでいた甲冑がばらばらになったようです。

 

あまりに中身がスカスカの、軽い感じになっていたので、これは脱皮で、本体がどこかにいるのでは、と探したくらいです。結局本体は天国へ。

 

子どもと旦那と庭に穴を掘って、お墓を作りました。

 

子どもはそれほどの思い入れがなかったのか、重篤な受け止め方はしていませんでした。が、お墓を作ったあと、こんな絵を描いていました。

 

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ザリガニの「かーに君」が天国に行く様子。いろとりどりのお花に囲まれたものは、お墓だそうです。若干鏡文字で「かあにく(鏡文字)ん」と書いてあります。あるんです^^;

何で知っているのか、天使の装いで雲の上に召されるかーに君。左は天国、右は地獄だそうです。

 

「あーあ、もう終わりかあ。まだやりたいことあったんだけど、仕方ない。」

と思った人は天国に行くそうで、

 

「まだ嫌だ、まだ絶対嫌だ!!」

と思うと地獄なんだそうです。何か深い。

 

でも人生、そんなもんなんでしょうね…とふと想像してしまいました。きっと、何かやり切ったような、やり切っていないような、まだまだやりたかったという思いで、召されるのかも知れません。そう思うと、やりたいことをやれるのは、今だけだとも。

 

あちこちに骸骨の絵や模様をかざり、死を意識しながら生を謳歌するという文化が南米のどこかにあった…なんて記憶があります。

 

死というものが意識されにくい社会では、生もまた、希薄になるのかもしれませんね。…と、大学の講義で聞いたのを思い出します。