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やわらかい ぱん

いつか絵本にまとめたいブログ

栗原類さんの本を買った。サクサク読めるけど、突っ込んでいて面白い。

11 Books (本)

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発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』 栗原類さん著。

本屋さんでぱらぱら立ち読み。タレントさんの本だし、軽い感じのきれいな自分語りなのかなーと思いきや、結構突っ込んだ読み応えのある内容でした。購入して、読んでいます。

 

アメリカの帰国子女である栗原さん。アメリカ、日本の両方での発達障害児の支援のしかたが描かれていて、視野が広がるようでした。

 

例えば…これは障害に関わらずですが、よく遅刻する子に対して。日本ではクラスメートに「また遅刻かよ」とディスられがち。だけどアメリカでは、クラスメートがそうしようものなら、大人が「あなたには関係のないことでしょう。」とぴしゃりと注意するらしいです。確かに。例えば仕事等のチームで、その人の遅刻でチームが足を引っ張られるではない限り、別に他の人が何時に来ようが、私に差し支えない。

 

こうしたエピソード一つ一つが面白いです。

 

中でも特に感銘を受けたのが、お母さんが書かれている章です。

発達障害児には、不得意分野の支援もさることながら、得意なものを一つでも見つけ、そこを伸ばしてあげることも大事。もしかしたらとびぬけた才能もあるかも知れない。救済的なイメージといえばそれくらいしかなかった自分にとって、お母さんの書かれる以下のような内容は目から鱗でした。

 

お母さん曰く、発達障害児にこそ、広く浅くいろいろな体験を。知っていること、体験したことがたくさんあれば、それを通していろいろな分野で人とつながれたり、友達ができるかも知れない、と。そして、一つのことだけで自分を支えていると、定型発達の人でも、それがぽきっと折れたとき、軸を失って、クライシスに陥りやすいと。

 

いや、それは本当に仰る通りだと思いました。私自身、非常にわかる経験が…。得意なものを一つ持つのはいい事だけれど、一つだけに集中する必要はなく、それもするし、あれもしてみるし、これも触れてみる。そういう広さ、雑味は、むしろ積極的にやっておくべきかもな、と感じました。

 

障害児、どっかど定型からずれている子を育てるときの心労は、この先どうなるんだろうというモデルのなさが大きな原因の一つに感じます。

 

ある程度育った当事者(保護者、支援者)の本は、参考にしようとする人、それぞれ決して同一人物ではないのだけど、見通しを持つための1ピースになり、心強く、要らぬ不安が、いらぬイライラが、脱線への不安が軽減されて、健全になる気がします。