やわらかい ぱん

いつか絵本にまとめたいブログ

本家のおじさんのお見舞い

義父のお兄さんであるところの、本家のおじさんがが入院されたという知らせがあった。

 

定期通院中、病院の前で転んだのが事の発端だそうだ。そこからどうにも背中の痛みが治らず、入院。手術を受けたが、術後が全く芳しくなく、再度入院になった。

 

自宅療養中の大変な様子を義父から聞いていた。その後再び入院されたと聞き、義両親と旦那、娘も連れて、お見舞いへ。

 

義父

「俺が差額出して、個室に入れようか。桜も窓から見えるよ。」

思いがけなく恩返しの時間は短いかも知れない。

 

みんなおじさんに育てられてきた。

 

 

 

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感染症の心配から、娘は看護師さんにすすめられて、別室へ。そこで豚のお義父さんと、お絵かきをしてお留守番。

 

本家のおじさんのこと

2014年の早春、FBにこんな日記を書いた。娘がまだ、赤ん坊に毛が生えたくらいの時の事。

 

 ーー

 

お年賀のあいさつに、旦那の本家に行ってきました。と書くと堅苦しいのだけど、すごく居心地のいいお家でして。お家と書くと閉じている感じがするけど、始終玄関から、窓から、娘や孫が出入りしている、密室としては壊れているお家でして。


旦那も、赤ん坊の数カ月、ここで育ててもらってまして。義母が産後、手術のあとが癒着をおこし、緊急入院したためです。さらにその少しまえ、この家のおばさんの甥っ子(赤ん坊)も、どういう理由だかやっぱり御厄介になっていたそうで。


形式上ではなく、本当にみんなが頼りにしているような、集まってきちゃうような本家なのです。


こちらのおじさん(義父のお兄さん)が、とても面白い。子どもが何かを食べるのを見るのが、とっても好きらしい。


ご本人は食が細く、壁に「1月13日 消化器科 受診予約」の紙が貼ってあったので、いよいよ病的に食が細いのかもしれないのだけど、子どもに食べさすのが大好き。特に小さい子がむしゃむしゃ食べるのが好きらしい。いや、おばさん曰く「キ○ガイ」。


娘(おじさんからすると、自分の兄弟の孫娘)がイチゴ好きと知ると、わざわざ出かけてイチゴを買ってきてくださり、机に大皿で出してくださった。娘は目の前にイチゴがあると、なくなるまで無心に食べ続ける。

 

わあ、と喜んで、一口あーん、ぱくり。


「うひゃひゃひゃひゃ!!見ろよ、でっかい口あけたよおい、うまいか、そうかそうかー。」


また一口あーん、ぱくり。


「うひゃひゃひゃひゃ!!よく食べるなー!うまいか、うまいか、そうかそうかー!」


またぱくり。(娘も、だんだんおじさんを気にして、おじさんに顔を向けて食べる)


「うひゃひゃひゃひゃ!!参ったねこりゃ!!よく食べるなー!見たかおい!」


全盛期の志村けんだって、こんなに笑わせられないよ。じみーにイチゴ食べるだけで、弾けるように笑うから、ジャイアント馬場のチョップを受けた人みたいだよ。(チョップの勢いより、人が飛んでいく勢いのほうがすごい)


正月、義父母の家でお雑煮&おせちをごちそうになる日があった。ぜひ私の実両親も、ということで、両家そろった。さらに「(義父相手の電話で)おめえに会いに行くんじゃねえよ。○○ちゃん(娘)に会いにいくんだよ。」と、この本家のおじさんおばさんも、ご同席になった。


人がたくさんいるのが大好きな、O型の実母。おーい帰るよ、という時間になっても、旦那の実家で完全にエンジョイしていた。実父と、あいつ帰らない気だぞ、とひそひそ話す。


旦那方は満州から引き揚げ、本家のおじさんが活版印刷の工場を立ち上げ、必死に生きてきた一族。兄弟姉妹は多いけど、子どもの頃亡くなった方もいる。


母の実家は沖縄で、全部焼けて、子どもの頃は旦那方同様、なかなか一家でくらせず、親戚に預けられる子もいた一族。大家族、貧乏、必死に生きてきたというのは、どっか母にとって懐かしいのかもなあと。


帰り道、本家のおじさんが、みんなが食べるのを楽しそうに見ていた姿を思い出して、母が「食べられない時、ご自分は我慢して、兄弟姉妹たちが食べるのを喜んでいたんだと思うわー。長子って親代わりのところがあるから。」と、涙ぐむ様子だった。
ふうーん…。


本家のおじさんのところの孫は、皆ちょっと丸い。本家に遊びに行った際、きっとあまりよくない足をおして、手押しのショッピングカートで、お寿司を買いに出たおじさん。孫たちは、「お寿司だー!」と、ゲームの手を止めて、群がっていた。


ご本人は、にこにこしながらコートを脱ぎ、奥の部屋で一休み。